初アレP.2 arko lemming 「satellite 3」
暇なんですぐに第2弾
初めて聞くアーティストarko lemming
有島コレスケさんの1人バンドで
あの有島武郎の子孫らしい!?
Track1 星に願いを
潔いバンドサウンドで表現される疾走感あるナンバー。熱っぽくなくクールに歌い上げられるアルバムのイントロ。巧みに変拍子なども織り交ぜてありシンプルなサウンドだが聞き応えがある。
Track2 日常
単純な言葉を並べながらあっけらかんと日常のままならなさを諦めていきながらでもそれでいいんじゃね?って歌っていく。跳ねるようなメロも相まって軽快な一曲。
Track3 スーサイド
2曲目とは打って変わってまったりとしている。歌い方も流れるようにふわっと歌っていく。美しい終わりに手招きするようなちょっとダークでゆる〜い一曲。
Track4 mitsumete
ぶっきらぼうに話しかけるように歌われるポップソング。キャッチーなんだけど誰も寄せ付けないようなことを歌っているこの相反する感じが気持ちいい。見つめてその目で錆びた現実をなんてさらりとカッコいい。
Track5 夜明けまで
ダークなカッコ良さをよりわかりやすく出していきながら、サビにたどり着くとハーフテンポで不思議な世界に包まれていく。初耳ではなんとも言い難い曲。
Track6 未完成な僕らは
比較的わかりやすいミディアムバラード。サビのドラムが遊んでいてカッコいい。1コーラスで終わってしまう感じがあっさりしている。
Track7 人魚
なんかロックバラードしている感じの曲。なんとなく懐かしい雰囲気を孕みながら意外と普通にいい感じのことを言っている。
Track8 stop!(primal)
少し毛色の違う一曲。ベルの音などを混ぜながらおしゃれなシティ感。(響きとかワールドコーリングみたいな感じを思い出す。)
総評
点数…85点
聴いていると初めてJーRockを聞き出した中学生時代なんかを思い出す感じ。初期のバンプやシロップなんかとも通ずるものがあって全体的に馴染みがある曲の方向性で聞いていて楽しかった。
サウンドのバンド感もすごく好みでライブ会場でそれを鳴らしている姿も容易に想像できて良い。
サビの爆発力みたいなものや滾る衝動的な何かみたいなものはないが、彼の音楽哲学音楽美学みたいなものの強固さとそれへの共感がすごく感じられるし、外しすぎないズルいキャッチーさを含んでいるところが憎いポイント。
曲終わりに名残惜しさを感じるいい曲ばかり。
おススメトラックは…「mitsumete」
とっつきやすいキャッチーさもありつつ独自の世界観がよく出ているとおもう。ハーモニーも美しく、昼下がりの窓越しにボーっと眺めていたい一曲。